今から約105年前の1914年1月12日
桜島で『大正大噴火』と呼ばれる大爆発が起こり、
多数の死傷者と家屋の損壊、農作物、
また、錦江湾をはさんだ鹿児島市内でも
その後の地震や火山灰で多くの被害を出しました。
今では当たり前のようなっている大隅半島との地続きも
この噴火によってつながっています。
そして、この噴火の規模を物語るのに有名なものと言えば、
『黒神埋没鳥居』ではないでしょうか。
その高さ3メートルはあったといわれる鳥居が、
笠木部分の1メートルほどを地上に残し、
それ以降は全て降灰で埋もれてしまいました。
今では桜島の歴史を知る際に訪れる観光地となっています。
この鳥居の構造をモデルに、今回の住宅を企画。
同じ桜島を知るなら、地上部だけなく地面の中から
桜島の猛威を知ることができればと、人工的に地面を掘り、
内と外との繋がりを設けました。
『埋没建築』
建築学科2年 小村 七海
地上に立てる家とは違い、
どうしても光が届きにくい構造となってしまうのですが、
カフェの天井部に煙突を設けて下層部にまで行きわたる工夫をし、
地上と地下の両方を楽しめる空間になっています。
暗く湿気のある不快な空間に思える場所も、
ヒトツのアイディアと工夫で誰もが楽しめ癒される空間になるものです。
この住宅展も本日お昼をもちまして、終わりとなりました。
期間中、多くの方にお越しいただき、また多くの暖かいコメントを頂き、
心より感謝申し上げます。
ギャラリー管理人
0 件のコメント:
コメントを投稿